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2014年4月16日水曜日

This is CHIGIRI

This is CHIGIRI

天板の割れのある部分にリボンのような形をした木を埋め込むことでそれ以上に割れが広がる事をとめる働きがある。

 天板と同材もしくはそれ以上の硬木でいれる必要があります。

 意匠的に魅せつつも機能としても必要なチギリ。理にかなった木工の技術です。
二葉家具ではNCルータとを使い大まかに穴を加工。
角には職人が手でノミを入れて調整します。ぴったりはまると何ともいえない興奮です。

これが塗装で濡れ色になったときに更に気持ちいいんですこれが。

 今回のような大物の無垢天板なので割れ部分にはまず裏から加工を入れてクランプである程度割れを寄せてボルトで締めてチギリを入れています。
 

こちらNCルーターで加工した穴↓ 
 
職人さんがノミで角を綺麗にします。感覚だけで微調整します。
 
 
 パッシーン!ピッターン!ギュンギュンです。はまった瞬間がたまりません。

 出っ張ったところをカンナで削ります。
 
 0.001mmの隙間無くはまっています。
この後仕上げをして塗装をし濡れ色になる瞬間が更にたまりません。
マニアックな興奮ですね。
漁師さんだけが取れたての魚を船の上でさばいて食せる特権があるように
家具職人だけが体験できる塗装した瞬間の木のしまっていくところを見れると特権。
快感です。