北欧の巨匠たちが目指したのは、奇抜さや個性ではなく、やはり座り心地のよさである。
「座り心地を追究したらこうなった。」
そう思わせる椅子がウェグナーの作品には特に多い。
OXチェアなどはその典型。
まっすぐ座らなくて体をよじらせたヘンな座り方をしてもラクに座れる。
横に角のように伸びたヘッドレストが幅広く体を支えてくれる。
自分の体重を感じさせない独特の浮遊感がある。
全てのデザインにワケがある。
北欧家具の書籍を読んでいると、その椅子が作られた背景だとか、デザインの特徴だとかのウンチク先行で、本当に座り心地や使い勝手を伝えている記事は以外に少ないように思う。
だからこそ、私たち販売する者がそれを伝える責任を大きく担っているのだと再認識する。
EJ100 OXchair
(7/4まで本店にて展示中)