「 地獄ホゾ 」
このおどろおどろしい名前。まるでプロレスか柔術の禁じ手のようなネーミングですが、木工の継ぎ手の一つです。ほぞにくさびを入れて穴の中で開かすことで固定する。用はボンドをいれてなくても一度組んだら二度と抜けません。と、いうことは仮組みが出来ない一発勝負の継ぎ手です。
この溝にくさびをいれる。
これがくさび。
いれると、こうなる。
で、差し込む瞬間がこれ。
こうなると二度と抜けません。特別に気になる内部の様子をご覧下さい。
逆さまですが上が少し開いて台形のような形になっています。そら抜けんでしょうっ
イラストは抜けていますがこういう事です。穴を貫通させて後からくさびを差し込む仕口もあるんですねっ
家具の全ての部分にこの仕口を施すわけではなく、数ある仕口の中からその都度、状況に合わせた仕口を選択し使用します。正直、地獄ほぞはかなり特殊なケースです。
草地