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2011年12月10日土曜日

日々是木工

「 地獄ホゾ 」

このおどろおどろしい名前。まるでプロレスか柔術の禁じ手のようなネーミングですが、木工の継ぎ手の一つです。ほぞにくさびを入れて穴の中で開かすことで固定する。用はボンドをいれてなくても一度組んだら二度と抜けません。と、いうことは仮組みが出来ない一発勝負の継ぎ手です。

この溝にくさびをいれる。



これがくさび。



いれると、こうなる。



で、差し込む瞬間がこれ。



こうなると二度と抜けません。特別に気になる内部の様子をご覧下さい。



逆さまですが上が少し開いて台形のような形になっています。そら抜けんでしょうっ



イラストは抜けていますがこういう事です。穴を貫通させて後からくさびを差し込む仕口もあるんですねっ

家具の全ての部分にこの仕口を施すわけではなく、数ある仕口の中からその都度、状況に合わせた仕口を選択し使用します。正直、地獄ほぞはかなり特殊なケースです。

草地