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2011年5月21日土曜日

北欧家具の起源と進歩

今日、北欧業界仲間といろいろと話をしていました。その中で、

「デンマーク人ってヨーロッパ人のくせに伝統を大事にしないよね(笑)」

と言う会話があって、大笑いしていたのですが、もちろんこれは褒め言葉であります。

デンマークにはFREDERICIAという有名な老舗家具メーカーがあります。

モーエンセンなど巨匠たちの名作家具をたくさん手掛けていることで有名ですが、一方で若手デザイナー発掘や新しい技術開発への取り組みにもかなり積極的なな企業でもあります。しかしそのことは日本ではあまり知られてないかもしれません。

たとえば、STINGRAY(Thomas Pedersonデザイン)という椅子があります。学生の製作発表会でFREDERICIAの社長に目にとまり商品化されました。当初プラスティック製が発表されましたが技術開発が進み、成型合板タイプを発表したところ、ヨーロッパで大ブレイク、今では同社の新しい”顔”となる商品にまで成長しました。

この巨大な成型合板の椅子を実現させたFREDERICIA社の高い技術と強い信念には敬意を表さずにはおれません。

私ども二葉家具も北欧家具店としては”古株”と言われ始めました。

前回のブログでも触れていますが、昔の価値ある家具パーツや当時のメーカーポスターなども残っており、古い店ならではの当時の北欧メーカーのこぼれ話なども、北欧ファンのお客様に喜んでいただいております。

しかしそれだけでなく、新しいチャレンジも忘れることなく”今”と”未来”に敏感な企業でなければいけないと改めてデンマークの企業に教わったような気がします。

変わるのではなく成長する、そんな企業でありたいと思います。

Fredericia Stingray Chair



※展示しておりませんがお取り扱いしております。